ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

みずほ銀とクニエのSCM支援に損保J参加

2025年3月24日 (月)

産業・一般企業に対する「サプライチェーン途絶リスクマネジメント支援」で業務提携しているNTTデータグループのクニエ(東京都千代田区)とみずほ銀行は24日、支援領域を広げるため、新たに損害保険ジャパンとSOMPOリスクマネジメント(新宿区)が加わったと発表した。

みずほ銀行とクニエは昨年11月、災害や地政学リスクによるサプライチェーン途絶リスクに備えるため、調達や生産、物流の観点だけでなく、サプライチェーンを支える資金管理や決済の観点を加えた包括的なSCM(サプライチェーンマネジメント)支援体制を構築した。

しかし、サプライチェーン途絶につながるリスクは広範で複雑な要因が絡み合うため、専門知見が必要だとして支援領域を拡充することになった。

SOMPOリスクマネジメントでは、リスクスコアリングを用いた独自の定量評価を用いて、国内外の「自然災害(地震・水害)リスク」「サイバーリスク」「クレジットリスク」を評価している。この手法を使うと、工場や販売店などサプライチェーンでの数多くの拠点、サプライヤーの中からリスクの高い個所の洗い出しが可能になる。さらには、リスクの高い拠点やサプライヤーと自社の製品を結びつけ、最終製品ごとのリスクの程度を把握することもできる。

こうして洗い出されたリスクに対して、クニエがコンサルティングを行い、よりスピーディーで実効性の高い対策の立案を支援する。

また、損保ジャパンは損害保険会社としての観点からリスクマネジメントについてアドバイスしたり、関連の情報を提供したりする。みずほ銀行はこれまで通り、資金管理や決済、貿易金融などに関する情報提供などを行う。

4社は「外部環境の不確実性が高まるなか、サプライチェーン途絶リスクの検討は複雑さを増しており、異なる専門性を有する企業が連携して立ち向かうことが必要だ」とし、今後も新たな提携を視野に入れながら、企業のリスク対応に貢献していくとしている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com