国内エア・ウォーター(大阪市中央区)は25日、札幌市が整備を進めている「水素モデル街区」に、北海道初となる大規模商用水素ステーション「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」を来月1日よりフルオープンし、本格運営を開始すると発表した。燃料電池車(FCV)に加え、FCバス、FCトラックなど大型商用車両への水素充填にも対応する。
札幌市は「水素エネルギーを活用した災害に強く環境にもやさしいまちづくり」を掲げ、「水素モデル街区」の整備を推進している。同市が公募した事業に同社の提案が採択され、大規模商用水素ステーションの整備を進めてきた。
ステーションは同市中央区の市街地に整備され、運営も同社が行う。水素充填設備は2ラインあり、水素供給能力は1時間当たり500N立方メートル以上。供給対象はFCV、FCバス、FCトラックなどで、メンテナンスやトラブル時が発生しても、いつでも充填できる。
今年2月からプレオープンとして日にちや曜日を限定して運営していたが、4月からは日曜祝日、年末年始を除く毎日営業する。
同市は2030年までにFCバス・トラック合わせて20台の普及を見込んでいる。また、水素モデル街区に市が建設を計画している集客交流施設への水素供給も予定している。
北海道内には既に札幌市豊平区と室蘭市に移動式水素ステーション、鹿追町に「しかおい水素ファームステーション」があるが、道内3か所すべての水素ステーションを同社が運営している。
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