M&ATOPPANホールディングス(東京都文京区)は2日、米大手包装メーカーのソノコプロダクツから軟包装・熱成形容器事業(TFP事業)を買収する手続きを完了したと発表した。両社は昨年12月に事業譲渡で合意し、契約を結んでいた。買収金額は2700億円となる。
ソノコプロダクツは、TFP事業を北米や南米で展開。現在、従業員4500人で製造工場22カ所、700以上の特許、10か国にわたるデザイン能力を有し、食品や小売、医療分野を対象に、スナックや調味料、ヘルスケア、調理済み食品、生鮮食品、コーヒー、ペットフードなどの製品の包装材を製造している。TFP事業の2023年の収益は13億ドルだった。
TOPPANグループは、環境に対応した包装材の世界戦略として、フィルム製造からバリア加工、パッケージ製造まで対応が可能なグローバルな供給体制の構築を目指しており、各地域での地産地消体制を強化している。22年以降、インドやチェコ、米、英などで企業買収を進め、拠点を拡大してきた。
今回の買収で同グループは、12カ国に60以上の製造拠点で事業を展開する世界有数のグローバルパッケージ企業となる。
同社は「ソノコプロダクツのTFP事業が持つ強力な販売ネットワークや顧客基盤、ソリューション開発能力と、TOPPANグループが持つ研究・開発能力、製造技術を融合し、世界の顧客に向けより良い製品、サービスを提供する」としている。
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