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塩野義製薬、JT傘下の医薬品会社にTOB

2025年5月7日 (水)

M&A塩野義製薬は7日、鳥居薬品(東京都中央区)の普通株式を対象とした公開買い付け(TOB)を開始すると発表した。買付価格は1株あたり6350円で、鳥居薬品を完全子会社化する。

塩野義製薬は、鳥居薬品の親会社である日本たばこ産業(JT)が保有する株式を除く全株式を取得する。JTは保有する株式1539万8800株(所有割合54.78%)についてはTOBに応募せず、TOB後に鳥居薬品による自己株式取得に応じる予定。自己株式取得価格は1株あたり4568円となる。

鳥居薬品は、皮膚科領域やアレルゲン領域で強みを持つ医薬品メーカー。塩野義製薬は本買収により、新型コロナウイルスやインフルエンザに対する抗ウイルス薬の情報提供を、鳥居薬品が強い営業力を持つ皮膚科、小児科、耳鼻科で強化できると期待している。

両社は本統合により、診療科や施設に対する異なる強みを生かした情報提供の拡大や、医師のニーズに合わせた適切な情報提供の実現を目指す。また塩野義製薬の製造部門であるシオノギファーマを活用し、鳥居薬品製品の生産体制の強化も図る。

TOB期間は6月中旬までを予定。買付予定数の下限は334万2000株(所有割合11.89%)で、下限に満たない場合は買い付けしない。TOB後は株式併合を経て、9月上旬までに完全子会社化する計画。なお鳥居薬品取締役会はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決議した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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