拠点・施設スクロール360(静岡県浜松市中央区)は24、関東エリアで第3の物流拠点となる「SLCつくば」(茨城県つくば市)を開設したと発表した。「SLCつくば」は、メーカーや流通業者が直面する多様化や複雑化した課題に対し、柔軟かつ高精度な物流ソリューションを実現する最新の物流センターとしている。稼働日は7月1日。

▲「SLCつくば」(出所:スクロール360)
同社はオムニチャネル化や原材料価格の高騰、サステナビリティなど市場の変化を背景に、多様な顧客の要望に応じた物流サービスの強化を進めている。全国に物流拠点を展開しており、総面積は6万6000坪となる。そのうち関東エリアでは、既存の「SLCみらい」「SLC春日部」に続き、今回のSLCつくばの開設で計1万8000坪を確保した。
SLCつくばは多様なニーズにワンストップで対応する体制を構築し、「BtoB」「BtoC」を一元管理するほか、3拠点連携による波動吸収力の強化、首都圏・北関東圏への効率的な配送ルート確立など、物流現場の高度化を進める。立地面では、圏央道・つくば中央インターチェンジ(IC)から4.7キロ、谷田部ICから9キロに位置し、つくばエクスプレス線・研究学園駅から2キロ、市営バス停留所から30メートルと交通利便性が高い。

▲倉庫内(出所:スクロール360)
SLCつくばは、シーズンやプロモーションなどによる急な出荷波動にも高度なリソース管理やマテハンの可変配置、出荷予測システムを活用し即応できる体制をとる。自社開発のWMS(倉庫管理システム)により商材ごとの運用を最適化し、コストの圧縮や生産性向上にも対応する。また、顧客属性ごとの同梱物やギフト包装、パーソナル納品書、メッセージカードの同梱など、パーソナライズ化された配送体験を提供する。これらにより、顧客満足度やリピート率の向上も図る。
環境配慮の観点から太陽光発電設備を設置した。100%再生エネルギー由来の電力で稼働する物流センターとなる。3拠点の相互活用により、繁忙期や物量変動への柔軟な対応も強化する。今後、同社は物流サービスの枠を超え、サプライチェーン最適化を進め、各事業者の競争力向上・持続的成長の経営パートナーを目指す。
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