財務・人事アツギは15日、2025年3月期の事業構造改善費用の計上を発表した。研究開発・品質管理・物流拠点として使用している神奈川県海老名市の土地・建物の収益化を進めるため、海老名市、宮城県白石市、長崎県佐世保市の3拠点で物流体制を再編。本社はことし2月に移転し、敷地内建物について3億9600万円の減損損失を特別損失として計上した。
繊維事業では、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき将来の回収可能性を評価。収益性低下による固定資産の減損損失13億600万円を計上した。また、中国の自社工場から外部協力工場への生産移管に伴い、ソックス生産設備の減損損失1900万円を追加。これにより減損損失の合計は17億2300万円となった。
加えて、中国生産子会社の人員整理費用1億300万円を事業構造改善費用として計上し、同費用の総額は18億2600万円となった。春夏商品の立ち上がりの遅れと物価上昇による消費者の節約志向を受け、2025年3月期の業績予想と実績に乖離が生じ、売上高は前回予想の222億円から218億8800万円に減少した。
営業利益はマイナス4億円からマイナス9億3000万円に、経常利益は1億5000万円からマイナス2億3300万円に悪化。親会社株主に帰属する当期純利益は、有価証券売却益による特別利益があったものの、事業構造改善費用の影響により、13億円の黒字予想からマイナス3億7600万円となった。
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