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郵船など3社、エジプトに初の完成車ターミナル

2025年7月23日 (水)

ロジスティクス日本郵船は23日、エジプト初となる完成車専用ターミナルが、イースト・ポート・サイード港で1日に開業したと発表した。運営を担うのは、同社とAfrica Global Logistics(AGL)、豊田通商の3社が出資する合弁会社Suez Canal Automotive Terminal(SCAT)で、30年間の事業運営委託契約に基づきターミナルを管理する。

▲上空から見たSuez Canal Automotive Terminalのイメージ(出所:日本郵船)

エジプトでは人口増と経済発展に伴い、自動車の輸入増加に加え、今後の完成車輸出本格化が見込まれている。こうした動向を受け、SCATは2隻の大型自動車専用船が同時接岸可能な岸壁と、最大1万台の収容を予定する大規模ヤードを備えた施設として整備された。開業当初は2550台の蔵置能力を有するが、将来的に大幅な拡張を計画している。

同ターミナルはスエズ運河の地中海側出口に位置し、欧州・中東・アフリカを結ぶ中継拠点としての利便性も高い。輸出入に加えてトランシップ(積み替え)需要への対応も視野に入れており、今後は北アフリカや東地中海地域の自動車物流を支えるハブとしての役割が期待される。

AGLが持つアフリカ地域での港湾運営の知見、豊田通商のエジプトでの事業実績、そして日本郵船の完成車輸送とターミナル運営のノウハウを融合させたSCATは、新興市場でのRORO物流基盤の構築を加速させる構えだ。

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