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HIV検査の短縮化狙う

ユニセフ、マラウイで血液サンプルをドローン輸送

2016年3月15日 (火)

話題ユニセフ(国連児童基金)は15日、マラウイ政府と共同で乳幼児のHIV検査の結果待ちの日数を短縮する費用対効果の高い方法を探るため、無人航空機(ドローン)の利用実験を開始したと発表した。

ユニセフ、マラウイで血液サンプルをドローン輸送

模擬的な血液サンプルを用いたこの実験は、待ち時間を飛躍的に削減する可能性があり、ユニセフでは「成功すれば道路輸送やテキストメッセージなどほかの仕組みと並んで、保健システムに組み込まれることになる」としている。

成功した最初の試験飛行は、コミュニティの保健センターからカムズ中央病院の研究所までの障害物のない10キロのルートで行い、住民がドローンが離陸して病院の方角に飛び立っていくのを見守った。試験飛行は3月18日金曜日まで続けられる。

血液サンプルは現在、バイクか地元当局の救急車を使って陸路で運ばれているが、ディーゼル燃料の高いコスト、劣悪な道路状況、限られた巡回スケジュールなどが要因となってサンプル輸送に大幅な遅れが生じ、保健センターから研究所まで11日、陸路で結果が送り返されるまで最長8週間を要するなど、小児用抗レトロウイルス療法の効果を高める上で、重大な障害になっている。

ドローンの飛行は、米国のマターネットが輸送のために設計し、実験に使用されているものを使用しており、試験飛行の後、陸路輸送を行う場合との費用を比較。結果が良好であれば、第二段階では遠隔地からの試験飛行を行うことにしている。