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カワサキ、ブルガリア企業とUAV社会実装で連携

2025年9月19日 (金)

荷主川崎重工グループで、二輪車などの製造販売を手がけるカワサキモータース(兵庫県明石市)は18日、ブルガリアのドロナミクスと、航空機用レシプロエンジンの開発と民間用無人航空機(UAV)の社会実装に向けた戦略的パートナーシップを締結したと発表した。カワサキモータースが開発する航空機用レシプロエンジンを、ドロナミクスが開発を進めている民間用貨物輸送UAVの主力モデル「Black Swan」に搭載し、同機の社会実装と実用化を目指す。

▲カワサキモータースおよびDronamics社のチームメンバーと「Black Swan(出所:川崎重工)

ドロナミクスは欧州初の貨物ドローン航空会社で、物流や災害・救援活動向けに長時間飛行可能な大型UAVの社会実装を目指している。独自開発のBlack Swanは、350キロの貨物を2500キロメートル輸送可能で、従来の輸送手段と比べて輸送時間を最大80%短縮する。輸送コストも最大50%、排出ガス排出量は最大60%低減できる。災害時の捜索救助や人道支援、消防など幅広い救援活動への対応が期待できるとして、欧州連合(EU)の欧州イノベーション評議会(EIC)からも出資を受けている。

カワサキモータースでは次世代の航空用レシプロエンジンの研究開発を進めており、今後、Black Swanで実証試験を行うなど両社の連携を強化する。それによって、エンジンの開発を進めるとともに、同機の積載能力や航続距離、速度、コスト効率などの性能の向上を図る。日本市場向けのBlack Swanの開発も進めるとしている。

カワサキモータースでは「両社の技術力を融合することで、次世代の航空機に求められる高性能で環境負荷の少ない推進システムの実現を目指す」としている。

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