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プロロジス、新興の物流倉庫マッチング支援を表明

2017年8月3日 (木)
空白

ロジスティクスプロロジスは3日、スタートアップ企業のsouco(ソウコ、東京都千代田区)が取り組む物流スペースのシェアリングシステムの立ち上げ支援を表明した。

soucoは物流施設・倉庫の空きスペースを抱える企業と、スペースを必要とする企業のマッチングサービスを行うスタートアップ企業で、物流施設オーナーが空きスペース情報を登録し、物流企業などの利用者がその情報を検索できるインターネット上のプラットフォームづくりに取り組んでいる。

プロロジスは「マッチングのしくみは物流業界全体の発展につながる」と判断し、支援を決定。物流施設の賃貸方式やスキーム、3PL企業の抱える課題・ニーズなど、これまで蓄積した知見を還元することで、soucoのビジネスモデル構築を支援するという。

物流施設のオーナーや3PL企業などの借受事業者では、業務の繁閑に合わせて転貸先を確保したり、短期利用できるスペースを確保したりといった共通の課題を抱えているが、賃貸借の単位が1000坪以上や1年以上とされるケースが多く、それ以下の需給をマッチングさせるには企業間の情報交換に頼らざるをえないのが一般的。

これまでもプロロジスは顧客サービスの一環として小規模や短期間のマッチングニーズに対応してきたが、提供できるのは自社が知り得る情報に限られていた。こうした実情から、同社は“共通課題”に対して「企業の垣根を超えたスペースシェアリングが業界全体のメリットにつながる」として、実現方法を模索しており、米国本社でもスタートアップ企業のPlug and Play(プラグアンドプレイ)社を支援している。

soucoは7月25日に最小50坪、1か月単位で賃貸借需要をマッチングするウェブサイトをプレオープン。まずはプロロジスの空きスペースを掲載し、試験的にマッチング業務を開始する。8月下旬からは同サイトを一般公開する予定で、プロロジスとsoucoは今後、物流不動産各社や3PL事業者に空きスペースの登録を呼び掛け、掲載情報の充実化を図る。