新東名建設中区間で自動運転車の協調実証へ

荷主中日本高速道路（NEXCO中日本）は25日、路車間通信（V2I）を活用した自動運転車の路車協調実証実験を、新東名高速道路の建設中区間で実施すると発表した。5月13日から開始する。

実証では、同社が提示した7つのユースケースに、参加企業・団体から提案された3つのユースケースを加えた10のユースケースについて、10の企業・団体で計23件の実証実験を行う。参加する企業・団体は、交通総合研究所、沖電気工業、KDDI、ソフトバンク、名古屋電機工業、日本電気、富士通、古河電気工業、三菱重工機械システム、三菱電機。

▲路車協調実証実験で検証するユースケースの一例（出所：NEXCO中日本）

ユースケースには、車のセンサーで検知した前方の障害情報を即時に後続車に通知し、道路側の監視カメラで事象を確認後、確定情報として通知するもの（5件）や、道路側のアンテナで車のブレーキやワイパーなどの作動情報を収集・解析し、気象や路面の状況変化を即時に後続車に通知するもの（6件）、車のセンサーにより検知した区画線のかすれや剥離を後続車に通知し、自動運転から手動運転への切り替えを促すもの（4件）などがあり、前方の車両から後続車への情報通信の確度を検証する。

そのほか、自動運転機能の故障で路肩に停止した車両を、遠隔操作で最寄りのICやサービスエリアへ誘導するもの（1件）や、車両から目的地情報を収集することで、目的地ごとの追随走行（マッチング）や車両の台数、車間などを管理するもの（1件）などの実証を行う。

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LOGISTICS TODAY編集部
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