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海事協会、最適運航システムの検証で燃費4%改善を確認

2014年4月11日 (金)

調査・データ日本海事協会(ClassNK)は11日、最適運航支援システム「ClassNK-NAPAグリーン」の実船検証で4%の燃費改善を確認したと発表した。

海事協会が船舶の設計、運航支援ソフトを手掛けるNAPA社(フィンランド)と共同開発した最適運航支援システム「ClassNK-NAPAグリーン」の実船検証を行い、燃費改善効果を確認したもので、検証は川崎汽船の協力で同社所有のコンテナ運搬船(8000TEUクラス)にシステムをを搭載し、地中海から欧州を運航して行った。

同システムは自己学習機能によって、船速、馬力、回転数、燃費、運動など本船の実海域のパフォーマンスを正確に考慮し、運航燃費コストが最小となる最適運航ルートや船速、最適トリムの計画を支援する。

検証の結果、通常の運航計画と比較したところ、3.8%の運航燃費の改善を確認したという。また、同船でインド洋でも燃費最適トリムの実船検証を行ったところ、トリムの最適化によって最大4%の運航燃費改善の可能性があることを確認した。