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産業ファンド投資法人、物流施設5件を113億円で取得

2011年2月21日 (月)

話題三菱商事UBSリアルティが資産運用している産業ファンド投資法人は21日、物流施設2件と物流施設の信託受益権3件の合わせて5物件を取得すると発表した。取得総額は113億4000万円。

 

同投資法人が取得する物流施設は、神奈川県厚木市の「IIF厚木ロジスティクスセンターII」(取得価格31億円)、名古屋市中川区の「IIF名古屋ロジスティクスセンター」(同10億5000万円)の2件で、それぞれ小田急電鉄と太平洋セメントから購入する。

 

また、信託受益権を取得するのは、千葉県習志野市の「IIF習志野ロジスティクスセンターII」(33億5000万円)、横浜市都筑区の「IIF横浜都筑ロジスティクスセンター」(23億5000万円)、さいたま市北区の「IIFさいたまロジスティクスセンター」(14億9000万円)の3物件で、それぞれ三菱商事のSPC(特定目的会社)、日本レップが一部匿名出資するSPC、合同会社ベイサイドの3社から取得する。

 

習志野ロジスティクスセンターIIは現在、サッポロビールがテナントとして利用しているが、賃貸期間が満了する2年後以降、三菱商事とラサールインベストマネージメントが協議し、「より大型の物流センター」に再開発する計画となっている。NOI利回りと償却後NOI利回りはともに6.3%。

 

厚木ロジスティクスセンターIIは、エンドテナントとして富士通の子会社「PFUクオリティサービス」が本社兼事業所として利用し、IT関連機器の導入からアフターケアまでのサポート事業を展開する拠点となっている。NOI利回りが7%、償却後NOI利回りは6.2%。

 

横浜都筑ロジスティクスセンターは、東京システム運輸グループの倉庫事業会社である東京ロジファクトリーが1998年から利用している。NOI利回りは6.5%、償却後NOI利回りは5.5%。

 

さいたまロジスティクスセンターは、メディパルホールディングス傘下のMMコーポレーションが、首都圏の大学病院や地域医療支援病院向け医療材料のデリバリー拠点をしてオペレーションを行っている。NOI利回りが8.2%、償却後NOI利回りは6.7%。

 

名古屋ロジスティクスセンターは、DHLサプライチェーンが、名古屋中心市街地のオフィス向けパソコン・周辺機器の物流拠点とともに、東海・北陸地方を配送エリアとする大手電機メーカーの精密機械の物流センターとして利用している。NOI利回りは7.9%、償却後NOI利回りは7.3%。

 

今回の5物件取得により、産業ファンド投資法人のポートフォリオは16物件に増加、このうち12物件が物流施設となる。