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サービス・商品NECは3日、輸送中の貨物の現在位置や在庫情報を確認でき、物流オーダーを一元管理するソフトウェア「ロジスティクス・ビジュアライゼーション・システム」の販売を開始した。4月から出荷をはじめる。アジアを中心にグローバルに展開し、2018年度末までに10か国20事業者以上への導入を目指す。
このソフトは、荷主、運送業者、通関業者などが個別に付与する貨物の管理番号を相互に紐づける機能を持ち、どの管理番号で検索しても輸送中貨物の現在ステータスを即時に把握できる。また、輸送オーダーの受付から在庫、請求・支払まで一元的に管理する機能を備える。
アジア圏の物流事業者の多くは、荷主からの貨物輸送状況の問い合わせを受けた際、社内部門や関連事業者へ直接確認しているため、回答に時間を要することや、問い合わせ対応工数の増加が課題となっている。
ロジスティクス・ビジュアライゼーション・システムは、NECが2012年に提供開始した物流過程の見える化を支援するクラウドサービス「NeoSarf／Logistics」をベースに開発したもので、インボイス番号やオーダー番号などで検索すると、貨物の現在ステータスを即時に把握できる。
これにより、荷主からの問い合わせ対応スピードを高められるほか、輸送遅延の際にも早急に対応できるようになる。各国の物流の発展状況に応じ、輸送オーダー受付、倉庫・コンテナ・在庫、請求・支払などを一元的に管理する機能や、関連事業者の入札、ルート・料金シミュレーション、スマートデバイス連携などの機能も付加できる。
10日にインドネシア・ジャカルタで開催する「NECイノベーティブソリューションフェア2015」で展示する。
