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川崎重工、中国にセメント製造設備の合弁工場を建設

2011年6月2日 (木)

拠点・施設川崎重工業はこのほど、中国セメント業界大手で世界第4位の海螺水泥(CONCHセメント)と共同運営している安徽海螺川崎装備製造有限公司(CKE)で、セメント製造設備の新工場を建設すると発表した。

 

新工場は、現在CONCHセメントが自社工場向けに外部から調達している鋳造品などの消耗部品やセメントプラントを構成する主要機器を内製化するもので、安徽省蕪湖市にある既設の工場敷地内に鋳造工場2棟(建屋面積6万5000平方メートル)と製缶工場1棟(建屋面積1万9000平方メートル)を建設する。

 

鋳造工場では、主に破砕機ハンマーやエアクエンチングクーラ(AQC)グレート、チューブミルライナなどを製造し、製缶工場では、主にローラプレス、AQC、キルン、チューブミルなどを製造する。投資額は3棟の土地と建物、生産設備で約74億円。

 

中国は、セメントの世界年間生産量(33億トン)の50%を超える18億トンを生産しており、好調な国内需要を背景に今後も生産量は増加する見通し。中国のセメント業界では、生産効率の低い旧型・小型の工場に代えて最新鋭で大規模な新工場を建設する動きが出ており、セメントプラント主要機器や鋳造品などの消耗部品に対する需要も増加することが見込まれている。

 

川崎重工は、CKEのセメントプラント主要機器の一貫製造体制を活用することで、セメントプラント事業での製品競争力を高めるとともに、合弁事業拡大と収益基盤を強化する。

 

■安徽海螺川崎装備製造有限公司の概要
社名:安徽海螺川崎装備製造有限公司
所在地:中国安徽省蕪湖市
資本金:約1.5億元(約21億円)
出資比率:川崎重工50%、海螺水泥50%
事業内容:セメント製造設備の設計、製作・販売、メンテナンス、アフターサービス、予備品の提供