拠点・施設太平洋セメントは4日、東日本大震災で被災し、セメント生産を停止していた大船渡工場(岩手県大船渡市)5号キルンでセメント生産を開始すると発表した。
被害が比較的軽微であった5号キルンを活用し、6月22日から大船渡市、陸前高田市で発生したがれきなどの焼却処分を行いながら、セメント生産再開に向けて設備の復旧を進めていた。
生産再開後も、安定供給のため運転状況や設備の確認を行うとともに、品質の確認・ユーザー納入に向けた評価を行うため、同工場からのセメント製品の本格的な出荷は12月からとなる見込み。また、がれきなどを原燃料として再資源化することにより、災害廃棄物の処理も継続する。