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DIC、PPS樹脂の生産増強、鹿島拠点に44億円投資

2015年4月16日 (木)

荷主DIC(東京都千代田区)は16日、傘下のDICEP鹿島工場(茨城県神栖市)に44億円を投じ、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂の生産能力を増強すると発表した。新設備は16年12月に完工した後、試運転を経て商業生産を開始する。

新設備は、2008年に増設した建屋内に設置し、生産性を高めたプロセスで年産4000トンの増強を見込む。これにより、同社グループのPPS樹脂の生産能力は世界トップクラスの年産2万3000トンに拡大する。

同社は13年に樹脂の生産設備を増設して以降、コンパウンド事業のグローバル展開を加速させており、日本、マレーシア、オーストリアの既存工場に加えて、ことしは中国にも専用工場が完工する。14年に8.4万トンだったPPSコンパウンドの世界需要は24年に15万トンを超えると予測されており、同社は生産能力を強化することで、こうした世界的な需要増の取り込みを図る。