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東レ、紙おむつ需要拡大受け主要材料の生産増強

2016年6月20日 (月)

荷主東レは17日、韓国子会社が高機能ポリプロピレン長繊維不織布(PPスパンボンド)の生産能力を増強すると発表した。

子会社の東レ・アドバンスドマテリアルズ・コリアが製造・販売するPPスパンボンドの生産能力を増強するため、慶尚北道亀尾市の工業団地で年産1万8000トンの設備を増設する。新設備は2018年4月から稼働する。

ASEAN諸国、インド、中国で乳・幼児用の紙おむつ需要が急速に伸び、特に中国市場では消費者の安心志向の高まりから、日本・韓国製高級品の輸入が急増。大手衛生用品メーカーが相次いで、アジア各国の市場に向けた工場の増設を表明している。

こうしたメーカーの動きを受け、紙おむつの主要素材となるPPスパンボンドの需要も2015年の50万トンから今後数年の間、年率9%で拡大し、供給が不足するとみられている。

東レでは、こうした需要の拡大に備えるため、韓国で年産4万3000トン、中国で7万3000トン、インドネシアで1万9000トンの生産能力を整えており、9月にはインドネシアで新設備が稼動。今回の韓国での増設を受け、同社の生産能力は韓国だけで6万1000トン、同社グループ全体では17万1000トンに拡大する。