ロジスティクス安田倉庫が8日発表した前3月期決算は、売上高が9.1%の増収となったものの、不動産賃貸料の減少や新規事業開始に伴う営業原価の増加が減益要因となり、営業利益が3.5%減少した。
物流事業は新規取引の開始、既存顧客の取引拡大、高木工業物流の買収で陸運収入、倉庫作業料を増やして10%の増収。一方で営業原価が上昇し、利益は2.4%増にとどまった。
今期はメディカル関連、IT機器関連の取扱い拡大、中国での倉庫拡張など事業基盤の強化に注力し、再開発に向けた既存固定資産の棄却を織り込むため、再開発に向けたテナント契約の終了が一時的に影響し、営業利益、経常利益、最終利益の減益を見込む。
今期業績は売上高400億円(4%増)、営業利益20億円(13%減)、最終利益11億5000万円(29.7%減)を予想している。
[安田倉庫]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 38,445 | 35,237 | 9.1% | |
営業利益 | 2,298 | 2,382 | -3.5% | |
経常利益 | 2,565 | 2,544 | 0.8% | |
当期純利益 | 1,636 | 1,564 | 4.6% |