ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JX日鉱日石金属、レアメタルリサイクル実証化試験を継続

2011年6月16日 (木)

産業・一般JX日鉱日石金属は16日、以前から進めている使用済みリチウムイオン電池などからのレアメタルリサイクルに向けた実証化試験を継続すると発表した。

 

同社は福井県敦賀市の敦賀工場で、2010年4月から経済産業省の委託事業として「使用済みリチウムイオン電池などからコバルトニッケルマンガン、リチウムを回収する実証化試験」を実施し、終了した。この試験により、レアメタル回収に関する同社の独自技術の有効性を確認し、「今後、使用済みリチウムイオン電池などからの回収を事業化するためには回収したレアメタルの品質の改善使用済みリチウムイオン電池などの原材料への対応、リサイクルコストの経済性の追求が必要」と判断した。

 

この決定により、同社はこれまで実証化試験を進めてきた敦賀工場に一部設備を追加し、2012年10月の事業化を目標に、実証化試験と事業化に向けた検討を行う。設備投資額は約7億円。

 

リチウムイオン電池の需要は今後も拡大すると考えられることから、環境リサイクル事業の強化拡充策の一環としてレアメタルリサイクルを早期に事業化し、リチウムイオン電池の原料の安定供給につなげる考え。