ロジスティクスセンコーは21日、千葉県野田市に建設していた「センコー野田第1PDセンター」が完成し、8月1日から営業を開始すると発表した。
野田第1PDセンターは地上3階建て、自動倉庫除く延床面積7万9835平方メートルで、同社最大の物流センターとなる。このうち約60%(延床面積4万4400平方メートル)を、イオンの物流業務を担う「イオン北関東RDC」として運営する。
イオン北関東RDCは、2005年稼働の「北海道RDC」、01年稼働の「仙台RDC」を移転・拡大し、06年に稼働した「東北RDC」に続き、同社では3件目のセンター受託となる。
イオングローバルSCMが展開する物流ネットワーク施設の一つとして、国道16号線沿線で柏ICから近い立地を活かし、東京、埼玉、茨城、栃木、群馬など、北関東に広がるイオングループの店舗に商品を供給する。
既に稼働している北海道RDC、東北RDCと同じ、自動倉庫を用いた商品保管やピッキング業務、ソーターシステムを利用した仕分け業務、クロスドック業務などを行う。
また、第1PDセンターはイオン業務以外に、約3万5400平方メートルの営業倉庫スペースを使い、北関東だけでなく都内、千葉、神奈川など南関東向け配送拠点として事業展開を図る。
新センターにはイオン専用の自動倉庫を配置するとともに、自動仕分け機、6台の荷物用エレベーター、6台の垂直搬送機など、作業効率を高める荷役機器を導入。屋外スロープで直接2階にアクセスすることが可能で、1階と2階に合わせて約160台分のトラックバースを設けた。
さらに、太陽光パネルを設置、省電力対応の照明機器を導入した。現在、第1PDセンターの隣接地(敷地面積2万1607平方メートル)に、延床面積3万3564平方メートル、3階建ての「センコー野田第2PDセンター」も建設中で、11月に稼働する。同社では「2棟のPDセンター稼働で、北関東を中心とした関東圏向け物流拠点の強化を図っていく」としている。
■野田第1PDセンターの概要
所在地 | 千葉県野田市泉1丁目 |
敷地面積 | 6万7612平方メートル(2万457坪) |
建物構造 | 鉄骨造地上3階建て |
延床面積 | 7万9835平方メートル(2万4155坪) |
設備 | 自動倉庫(1万3700パレット収納可能)、垂直搬送機6基、貨物用エレベーター6基、1・2Fにトラックバース(約160台分) |
営業開始 | 2011年8月1日 |