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NEC、中国自動車メーカーの物流子会社にTMS納入

2011年8月5日 (金)

ロジスティクス日本電気(NEC)は5日、中国大手自動車会社・北汽福田汽車の物流子会社「北京宝供福田物流有限公司」向けに運送管理システム(TMS)を納入したと発表した。納入したシステムは、自動車の受注・運送・運送料金の計算などの業務プロセスを可視化し、効率的な運行業務のモニタリングを実現するもの。

 

宝供福田物流は、北京に管理センターを置き、中国9省で完成車と自動車部品の運送を行っている。北汽福田汽車は、中国での商用車メーカー最大手で、2010年は商用車販売台数68万台を達成した。親会社の販売台数の増加に伴い、宝供福田物流では運送の可視化と運送情報の管理が課題となっていた。

 

NECのTMSは、運送のリアルタイム性と柔軟性の高いモニタリングを通じ、受注・出荷から代理店への配送までの業務プロセスが可視化できる。これにより、管理センターでは、車両の入庫・出庫・配送などの状況を把握し、配送途中に顧客から急な変更依頼を受けた際でも、TMS上で別の車両からそのニーズに合う車両を選択し対応するなど、配送計画の変更に迅速な対応が可能となる。

 

宝供福田物流はTMSにより、これまで手作業で行っていた受注処理、運賃計算、配達状況の帳簿記入などにかかる時間を約30%短縮。業務全過程のモニタリングと事故発生地点を通過する運送車両への事前警告機能などにより、計画的な配送が可能となり顧客へのサービスレベルが向上した。