イベント交通事故の要因をヒューマンエラーに求めるのは正しいが、人間工学的な見地に立つと、それだけでは足りないようだ。
堀野定雄氏(神奈川大学工学研究所客員教授)は「『4つのM』の関係が破綻している時に事故が発生する」と提唱。また、「渋滞学」の専門家で東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授は、クルマ、人、インターネットなどの流れに生じる「渋滞」をテーマとした研究で知られる。
事故再発防止策を策定する際に、ヒューマンエラーだけに着目していては不十分で、「4つのMをバランスよく調和させた再発防止策こそ必要」だと提唱する堀野氏と渋滞学の西成氏、2人の専門家が11月10日、横浜市神奈川区で開催される「交通環境セミナー」に登壇する。
堀野氏が唱える4つのMは、「Man、Machine、Media、Management」の頭文字を意味している。これらが「有機的に、バランスよく調和した事故再発防止策」とはどういったものなのか。
これまでの事故防止対策だけで行き詰まりを感じている、あるいは現在の防止策を見直し、さらにレベルアップさせたい――といった運送事業者のニーズに対応するこのセミナーが、運送会社の経営者、運行管理者に、人間工学に基づいたヒントを与えてくれるのは間違いなさそうだ。
参加費は無料で、参加希望者はFAXで申込む。詳細は次の通り。
■開催概要
日時: | 2015年11月10日(火)13時30分-16時 |
会場: | 横浜市神奈川区東神奈川1-10-1(かなっくホール) |
詳細URL: | http://www.kta.or.jp/pub/2015/09/15/upload/koutusemina.pdf |
主催: | 神奈川県トラック協会、かながわエコドライブ推進協議会 |
後援: | 神奈川県交通安全対策協議会、関東運輸局、交通エコロジー・モビリティ財団 |
費用: | 無料 |
講演1 | |
テーマ: | 渋滞学者から見たエコドライブについて |
講師: | 西成活裕氏(東京大学先端科学技術研究センター教授) |
講演2 | |
テーマ: | 神奈川県内の急ブレーキ多発地点データなどによる交通事故要因の分析について |
講師: | 堀野定雄氏(神奈川大学工学研究所客員教授) |
■問い合わせ先
神奈川県トラック協会 事業部 |
TEL:045-471-8882 |
FAX:045-471-9055 |