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全ト協、高速無料化の目的外利用中止を呼び掛け

2011年8月12日 (金)

話題全日本トラック協会は12日、東北地方の高速道路無料化でUターン走行などトラックの目的外利用が横行していることを受けて、都道府県のトラック協会に対し、加入事業者に目的外利用を行わないよう、文書で要請した。

 

7月22日にも同様の要請を行っているが、「残念ながら、目的外利用が終息することなく連日のように報道されている」として、改めて周知を呼び掛けたもの。

 

全ト協では、国土交通省からの要請で7月26日、8月1-5日、9日にかけて、茨城県トラック協会とともに水戸インターチェンジ周辺で調査を実施したところ、20を超える都道府県トラック協会傘下の会員の車両が目的外利用している可能性を確認した。

 

確認した車両の会員事業者には、トラック協会が兼ねている全国貨物自動車運送適正化事業実施機関から地方貨物自動車運送適正化事業実施機関を通じ、是正指導するよう求めている。

 

全ト協の星野良三会長名で出した要請文書では、東北地方の高速無料措置について「被災地の一日も早い復旧・復興のための物資輸送に寄与するため、東北地方を起終点とするトラック輸送に関して、無料化を実施しているもの。このような行為が横行すると、被災地の復旧・復興に携わっている事業者に迷惑をかけるばかりか、ひいては無料化施策が取り止めになる可能性も考えられる」などと、目的外利用を行わないよう強く要請した。