ロジスティクスエイチーム傘下の「引越し侍」(名古屋市西区)がこのほど発表した、引っ越しに関するアンケート結果によると、全国で最も引越回数が多いのは4.23回の熊本県出身者、最も少ないのは2.53回の長野県出身者であることがわかった。
調査は同社が運営する引越し比較・予約サイト「引越し侍」の利用者を対象に、8月から9月にかけて実施したもので、サンプル数は1868件。
全体の平均引越し回数は3.35回で、回数別の割合は「初めて」が21.9%、2回目21.8%、3回目18.8%、4回目11%、5回目7.8%、6回以上が18.7%となった。最も多かったのは1、2回目だが、6回以上引越しをした利用者も4、5回目より多い数字となった。
年代が上がるごとに平均回数も増える傾向にあり、最も多かったのは50代の44回。ほぼすべての年代間に数値の差がある中、30代と40代の間のみはほとんど差がなくなっている。同社は「10代に進学、20代前半に就職という、引越しを伴う事が多いイベントが、特定の時期に集中しているのに対して、それ以降の結婚、出産、マイホーム購入といったイベントは、20代後半-40代の間に幅広く分布しているため」と分析している。
全体を通して最も多かった引越し理由は、転勤や転職で22.3%、次いで家やマンションの購入で20.8%、環境の良いところへの引越しが17.6%。8月から9月にかけて調査を行ったため、進学や就職といった、3、4月に集中するイベントをきっかけとした数値は、かなり低い値となった。
出身地別の引越し回数の平均は、熊本県で4.23回で最も多かった。2位が鹿児島県で4.13回、3位が広島県で4.11回。上位の2県は、6回以上引越しをしているとの回答者の割合が40%を超えており、引越し回数が多い割合も高くなっている。北海道から九州まで、幅広い地域がランクインしているが、大都市圏から距離のある都道府県が多い傾向にある。
最も少なかったのは長野県で2.53回、2番目が岐阜県で2.60回、3番目が京都府で2.61回となった。