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ETC2.0装着車の特車許可手続きを簡素化、16年1月から

2015年11月25日 (水)

行政・団体国土交通省は来年1月から、「業務支援型ETC2.0車載器」の装着車を対象に、特殊車両通行許可の手続きを簡素化する「特車ゴールド」と呼ばれる制度を導入する。これにより、許可申請者となる運送事業者は、渋滞や事故を回避する効率的な経路選択が可能になる。

(出所:国土交通省)

(出所:国土交通省)

同一発着地点

(出所:国土交通省)

台数にして0.3%の重量超過車両が道路橋に与える影響が全交通の9割を占め、道路が劣化する主要因となっていることから、国交省ではETC2.0と連携した特車許可システムやビッグデータでトラック輸送の最適化を目指すシステム、荷重データを自動収集する自動重量計測装置(WIM)などと併せて普及を促進し、「道路を賢く使う取り組み」の実現を図る。

対象となる車両は「業務支援型ETC2.0車載器(特殊用途用GPS付き発話型車載器)」を装着し、事前に車両情報や車載器情報を登録した車両で、道路法に規定する「限度超過車両の通行を誘導すべき道路」(大型車誘導区間)で経路選択を「原則自由とする許可」を与える。

国交省によると、同一発着地点で運送事業者が申請する経路は、渋滞などを考慮して複数の経路を申請するケースが8割を超えており、現行の許可制度では1本1本の経路ごとに大量の申請が必要になっている。また、定期的な更新手続きも必要で、事業者には重い業務負荷がかかっている。

1月以降、国交省が指定する基準を満たしたETC2.0を装着した車両の場合、複数経路をまとめて1つの申請に簡素化するとともに、更新手続きも自動化するメリットを受けることができるようになる。