話題ボトルウォーター・ベンダーのナックは28日、ボトルウォーター市場の急成長に伴い、日本初のボトルウォーター配達専用車を開発したと発表した。
専用車は積載量を増加させるため、最上段にスライド棚を適用して配達効率を上げるとともに、配達員への作業負担も軽減できるとしている。
「宅配ボトルウォーター」市場は7年間で8.7倍に成長しており、日本ボトルウォーター協会によると2009年の市場規模は488億円となっている。
ナックは現在、全国約28万世帯にボトルウォーター「クリクラ」を提供しており、13年までに100万世帯への出荷を目指すため、配達効率向上、配達員の作業負担を軽減を目的に専用車を導入したもの。
これまでの配送トラックでは、最上段に積んだ積載物が取り出しにくく、特にボトルウォーターの12リットルボトルが重いため、配達員への負担が課題となっていた。同社ではレバーを引けば小さな力で簡単に上げ下げできる、ガスダンパーを用いたスライド棚を独自に開発し、積載棚の最上段に適用した。
降ろしたスライド棚が斜めに傾くことで、最上段の奥に積載したボトルも自動的に下りてくる機構が実現、作業員が楽にボトルを取り出せるようになった。積載量もボトル216本(2592リットル)とサーバー8台を積載することが可能となり、一度に配達出来る世帯数が格段に増加した。同社では8月から東京と大阪で先行導入し、試運転を経て本採用時期を検討、段階的に全国で採用することにしている。