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TNT、中国と東南アジア結ぶ日付指定トラック配送

2011年9月22日 (木)

ロジスティクスTNTエクスプレスは21日、同社の国際的な「アジア・ロード・ネットワーク」(ARN)と、TNT華宇が提供する中国国内の日付指定ロード・ネットワークが、1年の試験期間を経て統合したと発表した。

 

これにより、業界で唯一、中国、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポールを網羅する定期的な日付指定ロード・ネットワークが構築され、中国と東南アジア間の製品の配送利便性が向上した。

 

このロード・ネットワークにより、中国と東南アジアの顧客はトラックによるドア・ツー・ドアの輸出入貨物配送サービスを利用可能になる。

 

この新しいサービスにより、上海を拠点とする企業は、TNT華宇の日付指定ネットワークを利用して、東南アジアに製品を配送することができる。製品は、まず2日以内に中国・広東省の広州に送られ、翌日にはベトナム国境にある憑祥に配送。その後、通関手続きを終え、同日夜にはハノイに到着する。さらに、アジア・ロード・ネットワークを利用することで、その後1-4日以内に、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポールの127都市に製品を配送することができる。

 

TNTエクスプレスは、中国と他国間、中国国内で配送サービスを提供しており、中国での日付指定トラック配送サービスは、エアー輸送に比べて最大で50%の低価格に抑えているが、配送期間は1-3日ほどの差しかないことから、ハイテク産業や製造業の顧客に利用されている。

 

TNTの日付指定ロード・サービスは現在、492のルートからなり、209の大・中都市を結んでいる。2005年に構築されたTNTエクスプレスのアジア・ロード・ネットワークは現在、中国を含む、7か国に拡張している。

 

TNTエクスプレスのマリー・クリスティーン・ロンバードCEOは「2つの主要ロード・ネットワークを統合したことで、エアー輸送を補完するコスト効果の高いトラック配送サービスを顧客に提供しながら、アジア市場での同社の地位をより強固にすることができる」とコメントしている。