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10-12月のJR貨物運休本数、土砂流入の反動で激減

2016年1月14日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)がまとめた昨年10-12月の輸送動向によると、10月上旬の台風23号の上陸、11・12月に発達した低気圧が接近したため、この3か月間に運休した貨物列車は118本となった。運休したのはすべて高速貨物列車。

14年10月は東海道線由比-興津駅間で土砂が流入する影響を受けたため、コンテナ貨物がほぼすべての品目で前年を上回り、全体では7.1%増加した。前年同期間は高速貨物列車1172本、専用貨物列車18本が運休していた。12月単月で見ても、運休は高速貨物列車25本で、14年12月の運休本数(261本)から大幅に減少した。

10-12月のコンテナ貨物は、ドライバー不足に伴う需要の増加で積合せ貨物や食料工業品が大きく伸びたほか、北海道の馬鈴薯・玉葱などの生育が良好で、農産品・青果物が前年を上回った。

一方、車扱貨物は石油が11月から12月にかけて気温上昇による灯油の売れ行き不振、セメント・石灰石が顧客工場の定期修理などの影響で減送となり、車扱貨物全体では6.3%減少した。コンテナ・車扱を合わせた輸送量は2.9%増加した。