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JR貨物、大雨響き9月の輸送量2.5%減

2015年10月16日 (金)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が15日発表した上半期(4-9月)の輸送動向によると、積合せが好調だったコンテナ貨物(1.5%増)と石油が好調だった車扱貨物(0.2%増)を合わせ、前年同期と比べ1.2%増加した。一方9月は、前年同月と比べ2.5%減少した。

9月は台風18号接近や静岡地区での大雨など自然災害の影響で、高速貨物252本、専用貨物7本が運休した(前年は高速貨物18本が運休)。上半期としては、5月中旬の宮城県沖地震や台風6号の接近、7月以降相次いだ台風の発生などで、高速貨物715本、専用貨物11本が運休している(前年は高速貨物628本、専用貨物152本が運休)。

9月のコンテナ貨物は、前年同月と比べ3.9%減少した。鉄道へのシフトが続いている積み合せ貨物(5.7%増)、食料工業品(0.6%増)、エコ関連物資(7.7%増)が増加した。一方、新聞紙・コート紙の需要の落ち込みで紙・パルプ(6.7%減)、現地調達化や海外調達化が進む自動車部品(11.5%減)、売れ行きが不振な家電・情報機器(7.7%減)などが前年を下回った。

一方車扱貨物は1.3%増加した。石油(0.3%増)が市場価格の低廉化による需要増で堅調な発送となり、セメント・石灰石(9.8%増)も顧客工場での臨時点検終了による反動で増加した。