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15年とほぼ同水準

プロロジス、年内に最大3600億円の物流施設を開発・取得

2016年2月2日 (火)

拠点・施設プロロジスがこのほど発表した2015年10-12月期の業績によると、12月末時点の賃貸契約は372万平方メートルで18万平方メートル減少したが、運営中施設の稼働率は96.9%となり、前年同期の96.1%から0.8ポイント上昇した。1月からの累計では154万平方メートル以上の契約を締結している。

また、既存施設でリース契約時の実質賃料は9.5%の上昇率(会計上)となり、前年同期の6.2%を上回る上昇率となったが、契約期間を満了した既存顧客との契約更改率は85.9%と、前年同期の85.5%から0.4P改善した。同一施設のNOI上昇率も0.4Pアップして4.5%となった。

期中の投資額は12億7080万ドル(1525億円)で、このうち6億7220万ドル(807億円)を新規開発に充てた。新規開発物件の56.1%をBTS型施設が占めた。また、5億9860万ドル(718億円)の物流施設を取得、4億370万ドル(484億円)の施設が安定稼働に入った。

このほか、物流施設の売却・ファンド移管実績は11億2360万ドル(1348億円)で、安定稼働後のキャップレートは6.4%となった。

通年の投資額は29億4090万ドル(3529億円)で、22億4700万ドル(2696億円)の新規開発がスタート。このうち43.6%がBTS型施設となった。取得した物流施設は6億9390万ドル(833億円)に上った。

2016年は年末時点の運営中施設の稼働率目標として「96-97%」を掲げ、年内に20-22億ドル(2400-2640億円)の物流施設が安定稼働へ移行するとみられる。

新規開発規模は18-23億ドル(2160-2760億円)、取得物流施設の規模は4-7億ドル(480-840億円)を想定。新規開発と取得分を合わせると、最大3600億円規模のとなる。また、17-22億ドル(2040-2640億円)の保有物流施設と開発用地を売却する計画。