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住友化学、化合物半導体材料事業を強化

2011年10月7日 (金)

産業・一般住友化学工業は7日、化合物半導体材料事業を拡充し、供給力を強化するため、千葉工場(千葉県袖ヶ浦市)に、製造設備を増設すると発表した。

 

化合物半導体は、一般的なシリコンなどの単元素の半導体と比べて、高速で信号を処理することができ、耐熱性に優れるなどの特徴がある。近年はスマートフォンに代表される多機能携帯電話のアンテナスイッチやパワーアンプ用途向けの需要が急速に拡大しており、今後も伸長が見込まれている。

 

増設を決定した化合物半導体材料は、ガリウムヒ素基板上にガリウムヒ素などの材料を薄膜状に結晶成長させたガリウムヒ素エピタキシャルウエハーというもので、これまで千葉工場と米国子会社で製造し、段階的に能力増強を実施してきた。

 

ガリウムヒ素エピウエハーの需要増加が見込まれる中、安定供給体制の構築と事業拡大を目的として、千葉工場の生産能力を倍増するために約40億円を投じる。