ロジスティクス三井倉庫ホールディングスが8日発表した2015年4-12月期連結決算は、丸協運輸グループの買収効果で売上高が19.7%増の1487億7500万円となった一方、海外事業の収益悪化を受けて営業利益は39.1%減の26億3200万円と低迷した。これを受け、通期営業利益予想を従来予想から18億円低い35億円へ下方修正。前期比では42.8%の減益となる見通し。
港湾運送で船社の取り扱い減少、世海外事業の収益悪化、航空貨物輸送の伸び悩みが大きな減益要因となった。
3PL事業を担う三井倉庫ロジスティクスは売上高266億900万円に対し、営業利益が13億5600万円と全部門でトップの利益を稼ぎ出したが、売上規模が372億1400万円ある倉庫部門で利益が8億4600万円にとどまったほか、三井倉庫インターナショナル(海外事業部門)も売上高316億5600万円に対して利益が3億2200万円と不振だった。
三井倉庫ビジネストラストが担うアウトソーシング業務は3億円の赤字を計上した。
[三井倉庫ホールディングス]2016年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期 第3四半期 | 2015年3月期 第3四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 148,775 | 124,311 | 19.7% | |
営業利益 | 2,632 | 4,325 | -39.1% | |
経常利益 | -450 | 4,035 | - | |
当期純利益 | 322 | 1,629 | -80.2% |