ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

キッコーマン、豆乳の生産強化に向け新工場建設

2011年10月28日 (金)

拠点・施設キッコーマンは27日、100%子会社のキッコーマンソイフーズ(東京都中央区)が、成長する豆乳市場に向けた生産体制を強化するため、イトシア(茨城県猿島郡)が所有する五霞工場を取得し、新工場を建設すると発表した。新工場では、主に豆乳飲料を製造し、供給体制を強化する。

 

豆乳市場は、健康志向の高まりや食生活習慣改善を意識する消費者から、大豆の有効成分を手軽に摂取できるとして順調に拡大しており、2010年の豆乳生産量は20.9万トン(農林水産省調べ)と10年前の約3.9倍、3年前の27%増の伸びを示し、今後も成長が見込まれている。

 

キッコーマングループの豆乳事業は、主力の「調製豆乳」のほか、「おいしい無調整豆乳」や豆乳飲料シリーズなどの紙パック入り豆乳製品が好調に推移し、チルドカップを使用した新商品や新容器(TGA)を採用した調製豆乳など市場活性化に向けた商品を販売している。

 

新工場建設により、今後の豆乳市場の拡大に伴う需要増に備え、生産体制の強化と顧客のニーズに対応する基盤を構築する。12月に売買契約を締結し、2012年1月に工場改修工事に着工、同年9月から生産を開始する。

 

■新工場の概要
所在地:茨城県猿島郡五霞町川妻(現「イトシア五霞工場」)
敷地面積:約3万8237平方メートル
延床面積:約1万9156平方メートル
生産品目:調製豆乳、豆乳飲料シリーズなど
生産能力:年間約6100万個(200ml/個換算)
従業員数:約30人
総投資額:約56億円(土地、建物、設備など)