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神戸運輸監理部、新栄汽船に輸送安全確保命令

2016年3月30日 (水)

行政・団体神戸運輸監理部は30日、新栄汽船(兵庫県姫路市)に対し、輸送の安全確保命令を発した。

同社の所有船舶「第八大福丸」(449総トン)は1月16日、東京湾で停泊中の小型タンカーに衝突し、小型タンカーを沈没させる事故を引き起こした。ケガ人や油の流出はなかったが、事故後に関東運輸局の立入検査で「輸送の安全を阻害している事実」が確認されたことから、処分に至った。

関東運輸局の立入検査では、法定職員の一等航海士を配乗せずに運航していたほか、適切な見張りを実施せず、安全管理規程も順守していなかったことがわかった。

これを受け、神戸運輸監理部は新栄汽船に対し、船員法に定める航海当直体制の確保と適切な見張りを実施すること、関係法令を順守していることを発航前に必ず確認すること、コンプライアンス教育の実施計画と実績の報告を命じた。