ロジスティクス商船三井は28日、大阪ガスのグループ会社大阪ガスインターナショナルトランスポートと、新型LNG船2隻を共有すると発表した。また、三菱重工業と造船契約を締結すること、商船三井と大阪ガスが、LNGの長期輸送契約を結ぶことで合意した。
建造するLNG船2隻は、第1船が2014年度に、第2船は2015年度にそれぞれ就航する予定で、商船三井が船舶管理、運航を行い、20年間にわたって大阪ガス向けLNGの輸送に従事する。
2隻のLNG船は、積載容量が15万3000立方メートル級で、世界初の連続タンクカバー型船。4基ある球形タンクを船体と一体構造の連続カバーで覆うことにより、船体の全体強度を確保しながら軽量化を実現するもので、燃費低減につなげる。蒸気を再度加熱利用する新型蒸気タービン機関の採用により、燃費低減を達成する。
また、燃料を天然ガスや低硫黄燃料油とすることによる硫黄酸化物の排出量抑制、バラスト水処理装置の搭載による海洋生態系への影響軽減、シップリサイクル条約への対応による船舶解撤時の環境汚染防止など、環境面にも配慮する。