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カドカワ、日本マンガの英語出版で米社と合弁事業

2016年4月13日 (水)

荷主KADOKAWA(カドカワ、東京都千代田区)は12日、日本のマンガ・ライトノベルの英語出版事業部門を持つ米国の出版大手「ハチェット・ブック・グループ」(ニューヨーク州)と、同事業を合弁化することで合意したと発表した。

ハチェット・ブック・グループは英語出版事業を手がけるエンプレス事業部門を分社化し、カドカワは米国投資会社を通じ、4月末までに51%持分を取得。5月から合弁会社「エンプレスLLC」として新たなスタートを切る。

エンプレス事業部門は、マンガ・ライトノベルなどに特化する英語出版事業としては北米2位の規模で、ニューヨークを拠点に日本原作の英訳作品のほか、ハチェット・ブック・グループの著名な欧米作家やディズニー作品のマンガ化、韓国のマンガ作品、エンプレスオリジナルのマンガ作品などを幅広く手がけている。

主力のマンガだけでなく、2014年から本格展開を開始したライトノベルの売上も伸ばしており、今後は北米市場でマンガと同様に日本発の新たなコンテンツジャンルとして定着していくことが期待されている。

合弁会社としてスタートした後は、ハチェット・ブック・グループの製造・物流インフラ、営業基盤やプロモーション機能を最大限に活用しながら、カドカワ主導で現地アニメ配信業者との連携関係を深め、出版展開とアニメ配信の効果的なマーケティング連動を進める。

また、電子書籍の英語出版の展開を強化するなど、北米市場で日本コンテンツの成長ポテンシャルを高める。