国際ホルムズ海峡封鎖の影響が、食品製造の現場に及んだ。「わさビーフ」で知られるスナック菓子メーカーの山芳製菓(埼玉県川口市)は12日、製造工程で使用する重油の調達が困難になったとして、工場の操業を一時停止したと発表した。一部製品の供給に遅延や出荷停止が生じる可能性がある。16日には直売所とオンラインショップの休業も発表し、再開時期は未定としている。(編集長・赤澤裕介)
問題はコストではなく供給そのもの
山芳製菓はおやつカンパニー(三重県津市)の完全子会社で、1953年創業のポテトチップス専業メーカー。兵庫県朝来市の関西工場と、栃木県小山市の委託先・深川フーズファクトリーの2拠点で製造している。ポテトチップスの製造工程では、じゃがいものフライに重油を熱源として使う。
ホルムズ海峡の封鎖はこれまで、物流コストの上昇として語られることが多かった。運賃が上がる、原油が高くなる、軽油が値上がりする。いずれも「価格」の問題だった。山芳製菓が直面しているのは、それとは質の異なる事態だ。燃料そのものが届かず、工場が動かせない。価格ではなく供給の問題が、製造の現場で起きている。
これまでの危機は「高くても運べば届いた」。今回は「作れないから届かない」だ。物流はモノが存在して初めて成り立つ。重油を熱源とする工場は食品に限らない。自社のサプライチェーンのどこに同じリスクがあるのか、点検が必要な局面に入っている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。






















