拠点・施設東海カーボン(東京都港区)は22日、韓国ポスコグループと共同で等方性黒鉛素材の生産・販売合弁会社を韓国に設立する基本方針で合意したと発表した。
合弁会社の資本金は700億ウォンで、ポスコが60%、東海が40%を出資、2012年春頃の設立に向けて詳細条件の検討を進めていく。
等方性黒鉛素材は、半導体や太陽電池部材を製造する工程で必須の素材で、中長期的な需要の伸びが予想されている。合弁会社は生産設備を韓国に建設し、年間4000トン規模の等方性黒鉛素材の生産能力を計画。14年中に稼働を開始する。
合弁会社に対し、ポスコは韓国に設立する別の合弁会社から等方性黒鉛素材向けの原料を供給し、東海は生産技術を提供する。
東海は、これまでもグループ会社の韓国東海カーボンで黒鉛素材の加工や高純度処理、炭化珪素コーティングなどの川下工程の事業を行っており、今回の合弁事業を通して韓国でも川上工程の素材生産からの一貫供給体制を整える。