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三菱化学、ポスコとニードルコークス製造で合弁

2011年9月6日 (火)

拠点・施設三菱化学は6日、韓国ポスコグループ、三菱商事と、共同でニードルコークス製造・販売合弁事業会社を韓国に設立することで基本合意したと発表した。今後、合弁会社の設立に向けて、詳細条件の検討を進める。

 

ニードルコークスは、主に、電炉で使用される高品位電極の原料となる。合弁事業会社は、製造したニードルコークスを、電炉鋼生産の伸びが予想される中国、インド向けを中心に販売していく計画。

 

合弁事業会社の製造設備は、2014年中の稼動開始を目標に、ポスコグループ光陽製鉄所の敷地内に建設。ニードルコークス製造能力は年間約6万トンを計画している。

 

合弁事業会社に対し、ポスコグループは原料タールを供給し、三菱化学はニードルコークス製造技術を提供する。三菱化学は、今回のポスコグループとの提携関係構築を基に、ポスコグループから坂出事業所(香川県坂出市)向けのタール供給を受けることで、同事業所で展開しているニードルコークスなど高純度グラファイト事業での原料タールの供給安定性を強化する。

 

併せて、三菱化学はポスコグループ、三菱商事と、炭素事業分野で協業を検討することに合意した。