調査・データ日本包装技術協会がこのほどまとめた、2015年の国内包装産業の出荷統計によると、産業の規模を示す包装・容器の出荷額と包装機械の生産額の合計額は6兆2537億円となり、14年から1.6%拡大した。
このうち包装・容器の出荷額は1.5%増の5兆7889億円、包装機械の生産額は3%増の4648億円。出荷額の内訳は紙・板紙製品が最も多く40.6%、次いでプラスチック製品が31.2%、金属製品16.3%、ガラス製品2.2%――と続き、前年とほぼ同じ構成比となった。
包装・容器の出荷額は1992年以降減少傾向を辿った後、04年から08年まで増加傾向、09年から11年まではほぼゼロ成長で推移、12年は東日本大震災の「後遺症」や経済情勢が影響してわずかに低下傾向を示した。15年は14年と同様に震災からの復興が進んだことや円安を背景として、わずかながら増加傾向を示した。
数量ベースでは包装・容器出荷量が0.6%増の1885.6万トン、包装機械の生産量が32万4300台で微増となった。内訳は紙・板紙製品63.3%、プラスチック製品19.3%、金属製品7.7%、ガラス製品6.6%――の順で多かった。