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川崎重工、48隻目のLPG運搬船を引渡し

2011年11月30日 (水)
シンロンマリタイム社向けLPG運搬船「DORSET(ドーセット)」

シンロンマリタイム社向けLPG運搬船「DORSET(ドーセット)」

ロジスティクス川崎重工業は30日、シンロンマリタイム社向けLPG運搬船「DORSET(ドーセット)」(同社第1643番船)を引き渡した。同社がこれまで建造したLPG運搬船として48隻目で、同型船としては9隻目となる。

 

同社が開発した新船首形状(SEA-ARROW)を採用し、船が航走する際に船首部に発生する波の抵抗を極限まで減少させたほか、省エネルギー装置として川崎フィン付ラダーバルブを採用し、推進性能の向上を図った。

 

低温で液化された石油ガスを積載するため、船体とは独立した、低温収縮を吸収できる独立型貨物タンクを4区画の船倉内にそれぞれ1基ずつ設けた。貨物タンクは、マイナス46度までの低温液化石油ガスを積載することができるよう低温用特殊鋼材を使用し、周囲には発泡ウレタンを用いた防熱を施した。また、燃料油タンクを二重船殻構造とすることで、海洋汚染防止対策を施している。