川崎重工、アストモスエネルギー向けLPG運搬船引き渡し

荷主川崎重工業は11月30日、アストモスエネルギー社向けLPG運搬船「NS FRONTIER」（エヌエスフロンティア）」を同日引き渡たと発表した。

同船は、川崎重工が開発した船首形状「SEA-ARROW」を採用し、推進性能を向上させた8万2200立方型LPG運搬船の4番船。

主機関には省燃費型の電子制御式の超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用したほか、プロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブ、コントラフィン付セミダクトを装備し、燃料消費量の低減を図っている。

低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設け、貨物タンクには、マイナス46度までの低温液化石油ガスを積み込むことができるよう、低温用特殊鋼材を使用。周囲には発泡ウレタンを用いた防熱を施している。

■主要目
全長：229.90メートル
長さ（垂線間長）：226メートル
幅（型）：37.20メートル
深さ（型）：21メートル
満載喫水（型）：11.2メートル
総トン数：4万6885トン
載貨重量：5万4312トン
貨物倉容積：8万2402立方メートル
主機関：川崎-MAN B&W 7S60ME-C8.2型ディーゼル機関×1基
定員：29人
船級：日本海事協会（NK）
船籍：パナマ