調査・データ全日本トラック協会(全ト協)は25日、「事業用貨物自動車の交通事故の傾向と事故事例」の2015年分を発刊したと発表した。これによると、交通事故発生件数、死者数、負傷者数が減少した。
■事業用貨物自動車の事故件数の推移(件)
大型 | 中型 | 普通 | 合計 | 保有車両台数(台) | |
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2006年 | 7,183 | 23,145 | 30,328 | 1,399,418 | |
2007年 | 6,915 | 8,972 | 11,469 | 27,356 | 1,409,603 |
2008年 | 9,000 | 9,159 | 6,063 | 24,222 | 1,414,703 |
2009年 | 7,625 | 8,650 | 4,406 | 20,681 | 1,388,644 |
2010年 | 8,003 | 9,063 | 3,983 | 21,049 | 1,361,336 |
2011年 | 7,993 | 9,035 | 3,540 | 20,568 | 1,357,647 |
2012年 | 7,586 | 8,715 | 3,173 | 19,474 | 1,358,400 |
2013年 | 7,125 | 8,490 | 2,876 | 18,491 | 1,360,732 |
2014年 | 6,985 | 8,130 | 2,686 | 17,801 | 1,372,140 |
2015年 | 6,260 | 7,294 | 2,602 | 16,156 | 1,381,282 |
同年に発生した、軽自動車を除く事業用トラックの交通事故(物損事故を除く)の推移は10年以降減少を続けており、15年は1万6156件で14年の1万7801件から1645件(前年比9.2%減)減少となった。
車種別は、大型6260件(725件、10.4%減)、中型7294件(836件、10.3%減)、普通2602件(84件、3.1%減)といずれも減少した。
一方で、飲酒運転事故件数が増加しているなど、全ト協は「交通事故情勢は依然として厳しい状況にある」と指摘した。飲酒運転による事故は33件で、14年に比べ3件増加している。このうち軽傷は25件、死亡5件、重傷3件だった。死亡事故については「飲酒なし」に比べ事故となる確率が8倍以上となっている。
全ト協では、交通事故ゼロを目指すため15年に「トラック事業における総合安全プラン2009」の見直しを行い、事業用トラックを第一当事者とする死亡事故件数を車両台数1万台あたり「2.0以下」とする都道府県ごとの共有目標を掲げ、死亡事故率の低い都道府県ト協の対策を水平展開し、事故防止対策の推進を図っている。
■全日本トラック協会「事業用貨物自動車の交通事故の傾向と事故事例」
http://www.jta.or.jp/member/pf_kotsuanzen/jikojirei_H28.pdf