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DIC、パシフィック・インクス社を買収

2011年12月19日 (月)

M&ADIC(旧大日本インキ化学工業)は19日、シンガポール法人のDICアジア・パシフィック社が、アジア太平洋圏を中心に事業を展開するパシフィック・インクス社グループの全事業を譲り受けることに合意したと発表した。

 

パシフィック・インクス社は、ニュージーランド・オークランド市に保有するマザープラントを中核拠点として、オセアニアではオーストラリア(シドニー、メルボルン、アデレード)、アジアではシンガポール、マレーシア、中国、また、英国にも拠点を持つ国際企業。

 

マザープラントと地方拠点に設けたミキシング・プラントとの間で分業を行っており、高い生産効率を実現してきた。主要製品は、パッケージ用ダンボールインキだが、なかでも水性フレキソタイプのインキは環境対応品として市場から高く評価されている。

 

DICでは、パッケージ用インキの強化を重要テーマに掲げて取り組んでいるが、譲り受ける水性フレキソインキをラインアップに加えることで、環境意識が高まるアジア太平洋圏を中心に、同事業を強化していく。

 

また、パシフィック・インクスが持つ独自のインキ供給システム「アキュバッチ・システム」と、DIC製品、グローバル供給拠点の活用により、増大するパッケージ需要に対応していく。

 

今回の事業譲受では、製品ラインナップ強化や大手顧客を含む商権の活用、既存の拠点での水性フレキソインキ展開を進め、2015年度までに25億円の増収効果を目指す。アジア太平洋圏に保有する既存の拠点間との合理化を図り、さらなる生産効率の向上につなげる。