調査・データ関東運輸局がこのほど発表した4月の管内輸送動向によると、前年同月に比べて5%以上輸送量・取扱量が増減したのはトラックの宅配貨物(13.5%増、3月)、海運の港湾フェリー(56.1%減、)横浜港の外航船輸出入(11.5%減)、内航船移出入(36.8%増)、東京港の外航船輸出入(5.2%増)、千葉港の内航船移出入(11.4%減)、成田空港国際線輸入(7.8%減)、羽田空港国際線発着貨物(23.6%増)、冷蔵月間入庫高(5.5%減)――だった。
JR貨物の管内発の荷動きは、車扱貨物が3.3%減、コンテナ貨物が4.5%増加し、全体では0.8%の増加となった。トラック(3月)の荷動きは、特別積合せ貨物(1.7%減)、宅配貨物(13.5%増)、一般トラック(0.1%増)、トラックターミナル(2.9%減)となった。
海運では、長距離フェリーが3.9%減、湾内フェリーも56.1%減と大幅に前年実績を下回った。内航貨物船も2.5%減。関東運輸局によると、「2015年3月-4月にかけて、館山自動車道の工事に伴い、土砂を運搬するトラックを往復運送したため、昨年の輸送量が増加した。湾内フェリートラック航送台数の前年同月比が大幅に減少した要因は、それらの反動によるものと思われる」としている。
港運では、輸出入貨物が横浜港で11.5%減、 東京港で5.2%増、千葉港3.9%増となった。国内移出入貨物は横浜港が36.8%増、東京港4.2%増、千葉港11.4%減だった。
航空(速報値)は、成田空港での輸出入貨物が輸出(1.1%減)、輸入(78%減)。羽田空港の発着貨物は、国内線貨物が1.5%減、国際線貨物が23.6%増加した。
普通倉庫は月間入庫高が4.7%増、月末保管残高が0.4%減となった。冷蔵倉庫は、月間入庫高が5.5%減、月末保管残高が1.5%減少。