第一中央汽船、民事再生手続き終結決定

ロジスティクス第一中央汽船は8月31日、東京地裁が同社と子会社スターバルクキャリアの民事再生手続きの終結を決定したと発表した。

同社とスターバルクキャリアは2015年9月29日、東京地裁に民事再生手続開始の申し立て、同年10月5日、民事再生手続き開始の決定を受けた。その後、同社の主要債権者でもある船主を含む国内の海事クラスターなどが資金支援の意向を表明し、16年3月17日、これらの資金支援を受ける形で再建を骨子とした再生計画案を同裁判所に提出した。

その後、同年5月18日には同地裁が再生計画案の認可を決定し、6月14日認可決定が確定。これを受け、6月21日に海事クラスターなど17社による24億9000万円の増資が実行されるとともに、同社はこれに先立ち再生計画に基づく全発行済株式の無償取得、消却を行う一方、再生計画に基づき確定再生債権に対する弁済を進め、同年7月28日に弁済が完了した。

今後、両社は裁判所、監督委員の監督下から離れ、「健全な事業展開」を図るため再出発することになる。