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JR貨物12月、震災・欧州危機などで荷動き低迷

2012年1月18日 (水)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)が18日発表した2011年12月分の輸送動向によると、東北線で強風による輸送障害などが発生したことなどにより、月全体で高速貨99本、専貨5本が運休した。

 

荷動きは、震災による生産減、欧州経済危機や円高による輸出産業の販売減などが影響し、月を通して前年を下回った。

 

コンテナ貨物は、農産品・青果物、自動車部品が前年を上回ったものの、紙・パルプ、積合せ貨物などが下回り、全体では4%減となった。

 

農産品・青果物は、北海道からの米や生野菜などの出荷が好調に推移。東北の生産拠点が被災した紙・パルプは一部の工場を除き、操業が再開されたため、減少幅が縮小した。

 

積合せ貨物は、景気の悪化に伴う貨物量の減少が響き、大幅な減送となった。

 

車扱貨物は、石油が前年を上回ったものの、セメント・石灰石などが下回り、全体では0.9%の減少となった。石油は月後半を中心に気温が定価した影響で、灯油などの需要が高まり増送。セメント・石灰石は、工場の定期修理時期が変更されたことにより、減送となった。