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CBRE、TOTOのインド進出を支援

2012年1月31日 (火)

拠点・施設CBRE(東京都港区)は31日、TOTOが3月に着工するインド・グジャラート州での衛生陶器製造工場建設に対し、生産展開を支援したと発表した。同国の複雑な不動産取引全般を支援することで、TOTO初のインドでの生産展開を支援したもの。

 

TOTOの新工場は、富裕層向けの高級品に加えて、拡大する同国の中間所得層向けの衛生陶器を生産する計画で、生産量は年間40万-50万台と、急激な市場拡大が見込まれる同市場の取り込みを目指す。2014年7月から稼働する。

 

CBREが関わったのは、TOTOのインドでの工場用地取得に関するプロジェクトで、インド西岸に位置し、同国工業生産額の13%を占める重工業系集積エリアのグジャラート州で、同社が18万平方メートルの土地を取得(借地権売買)する手続きを全面的にサポートした。

 

具体的には、TOTOの不動産アドバイザーとして、建設地選定・取得に関わるスケジュール管理、現地の不動産取引に関わる関係者とのやり取り、弁護士とのコーディネーションを統括した。

 

インドには現在672社の日本企業が進出しており、この5年間で2.7倍と急増。インドでは「対象地の法的調査」「対象地の権利関係調査」「売買契約書作成」といった主要業務を弁護士が担っており、こうした不動産取引での役割や不動産利用形態の違いによる複雑な利害関係、取得プロセスと選択の妥当性の不明確さ、リスクの正確な把握の難しさから、進出に二の足を踏む日本企業も多い。

 

CBREでは、こうした課題に対し、調査・確認漏れの回避、事前対応などによる時間ロスの低減、市場情報に基づく売主との対応などの条件交渉の代行を通じ、効果的な対策を講じる。同時に事業プランへのプロジェクトの金額的・時間的な影響を明確化し、企業が意思決定に専念できる環境を提供する。