サービス・商品大日本印刷(DNP)は2日、フィルムメーカーと共同で食品やトイレタリー用品の袋(パウチ)向け包材に適した新フィルムを開発したと発表した。
従来の包材では、PETフィルムとナイロンフィルムの2枚と、そのほかのフィルムを複数枚貼り合わせて使用する場合があるが、今回開発した新フィルムではPETとナイロンの2枚のフィルムを1枚に置き換えることが可能になった。
これにより、包材の薄層化を実現したほか、2枚のフィルムを貼り合わせる工程を省略することができるため、包材の原材料調達から廃棄までのゴミ・CO2排出量を削減する。
また、従来使用されるナイロンフィルムは吸湿性が高く、パウチ包材が変形してしまうことや、内容物や空気中の水分を吸湿してしまうことによる変色が発生することがあるが、新フィルムはナイロンフィルムを使用しないため、トラブルの発生を抑止できる。